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2022.04.02
Column

ニキビの種類・仕組みについて

目次

1,ニキビとは

2,アクネ菌とは

3,ニキビの種類

4,今回のまとめ

1,ニキビとは

医学的には「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」という名前の皮膚疾患(病気)の一種です。毛穴に発生する慢性炎症性疾患、または、炎症を起こす前の状態で、以下のような症状があります。

  • 皮脂腺から分泌された皮脂が毛穴からスムーズに排出されず、毛穴にたまった状態
  • 毛穴に皮脂が酸化して黒くなった状態
  • 毛穴が炎症を起こして赤くなったり、膿が溜まってしまった状態

毛穴が詰まっただけの状態から炎症を発生させるのはお肌の常在菌のアクネ菌です。

2,アクネ菌とは

アクネ菌とは プロピオニバクテリウム アクネス(アクネ菌)は、幅0.4~0.7マイクロメートル、長さ1~5マイクロメートルの無芽胞性のグラム陽性 桿菌 で、空気の存在下で成育できるものの基本的に酸素のないところを好む通性嫌気性菌です。普段から肌に住み着いている常在菌です。

アクネ菌は「嫌気性」と呼ばれる細菌で、酸素のない脂腺の奥に生息します。角栓などにより毛穴がふさがって空気の触れない状態になり、さらに皮脂が過剰分泌されてしまうと、毛穴の内部に皮脂が閉じ込められてしまうことに。アクネ菌の住み着いた毛穴内部にエサとなる皮脂が溜まっていくことで、さらなる増殖を招きます。

3,ニキビの種類

 

① コメド|ニキビの赤ちゃん
まだニキビと呼ぶほどではないものの、小さくポツッと膨らんだ状態のものを「コメド」、日本語で「面ぽう」と呼びます。毛穴が詰まって、中に皮脂が溜まり始めている状態です。毛穴に詰まりやすい化粧品はコメドを発生させてしまうため、使用する化粧品をチェンジするだけでも予防対策ができるレベルのニキビです。

② 白ニキビ|皮脂が詰まって膨らんだ状態
白ニキビは、ニキビとしてしっかり目視できるほど大きくなったニキビを指します。コメドを放置して膨らむ場合もありますが、白ニキビの状態から始まる場合のほうが多いでしょう。

まだ毛穴の詰まりによって毛穴の中に皮脂が溜まって膨れ上がっているだけの状態で、炎症は始まっていません。この時点で適切な対策を講じれば、痛みやかゆみなく、ニキビ跡にもならずに治すことができます。

③ 黒ニキビ|皮脂が酸化して黒く変色
白ニキビの白い部分は皮脂。毛穴に溜まった皮脂が薄い皮膜から透けて見えている状態が、白ニキビです。黒ニキビは、この白い皮脂の部分が酸化して固まっている状態を指します。

黒ニキビも、まだ炎症は始まっていません。白ニキビ同様、ていねいに治療すればキレイに治せるでしょう。しかし黒ニキビまで進行すると、酸化して固まった皮脂が毛穴を押し広げてしまうため、見た目に目立つということだけでなく、かゆみを感じて潰してしまう人も多いようです。ニキビ跡を残さないためにも、潰さずに治療しましょう。

④ 赤ニキビ|毛穴の中で炎症が発生
白ニキビや黒ニキビを放置すると、毛穴の中で増殖したアクネ菌と肌の細胞が接触。免疫反応によって、炎症が起こります。その結果できるのが、赤ニキビです。炎症ニキビとも呼ばれています。赤ニキビにまで進行すると、痛みやかゆみ、熱を感じることも。白ニキビや黒ニキビをケアしても治らず赤ニキビにまで進行してしまった場合、ケアを中断して皮膚科で診察を受けましょう。

⑤ 黄色ニキビ|毛穴に膿が溜まった状態
炎症を起こした赤ニキビがさらに進行すると、毛穴の中に皮脂ではなく膿が溜まって、黄色く変色します。この状態が黄色ニキビです。黄色ニキビが発生してしまったら、下手に触らずすぐに皮膚科へ。パンパンに膨れ上がっているため、少し触っただけでも破裂してしまう可能性があります。

⑥ 大人ニキビ|ストレスや生活習慣が原因で発生
十代の頃にできるニキビは思春期ニキビと呼ぶこともありますが、基本的に「ニキビ」といえば思春期ニキビのこと。成人を過ぎてから発生するニキビ、いわゆる「吹き出物」のことを大人ニキビと呼びます。

4,今回のまとめ

ニキビの種類によって、対策や予防策も違います。「これをしたら治る!」という単純なものはとても少ないですが、繰り返すニキビはやはり専門家に相談するのが一番でしょう。