最近よく耳にする「プロテイン」。サプリメントとして摂取する方も多いですが、実際どういうものなのか紐解いていきましょう。
目次
1,プロテインとは
2,なぜ必要?
3,プロテインの種類
4,今回のまとめ
1,プロテインとは
プロテイン(protein)とは日本語でタンパク質を表します。
食品でいうと肉、魚、大豆製品、卵、乳製品などに含まれており普段の食事から摂取できる栄養素です。
プロテインはタンパク質の一種である、というイメージが先行しておりますがプロテインとタンパク質は全く同じものであります。
2,なぜ必要?
身体は約60~70%は水分で構成されています。残り20%程度がたんぱく質で構成されています。
タンパク質は筋肉だけでなく、内臓や皮膚、髪の毛、爪に加えて、ホルモンやへモグロビンなど様々なカタチで身体の中に存在しています。
人間は毎日、代謝に使う新しい原料(たんぱく質)が必要です。その量は、特別な運動はせず、普通に生活しているだけでも1日ごとに、除脂肪体重(脂肪を除いた体重)1kgあたり1gと言われており、たとえば、除脂肪体重が60kgであれば1日60g。この量のたんぱく質を食事で摂ろうとすると、1個約6.5gのたんぱく質が含まれるゆで卵なら9~10個、納豆なら7~8パック(1パックあたり約8.3g)を食べなければなりません。
ちなみに日本人女性の約8割がたんぱく質不足という研究結果もあります。「多くとりすぎると太る」とイメージより、圧倒的に少ないイメージを持った方がよさそうですね。
3,プロテインの種類
プロテインには「動物性」と「植物性」があります。人間は動物ですので、動物性のプロテインの方が吸収が早いとされています。しかし、脂質も多く取ってしまうことになることが多く、動物性のみで摂るのはお勧めしません。植物性と動物性をうまくミックスして摂取しましょう。
- ホエイプロテイン原料は牛乳です。牛乳から乳脂肪分、この後出てくるカゼインを取り除いて作られています。特徴は吸収の早さです(約2時間)。そのため、運動直後や前の食事から時間が空きやすい起床直後の摂取が向いています。スポーツ選手が利用しているプロテインの多くは、このホエイプロテインです。
- カゼインプロテイン
原料は牛乳です。一般に乳固形分と呼ばれる成分の主成分でチーズやヨーグルトを固める作用があります。水溶性で吸収が早いホエイに対し、不溶性で吸収に時間がかかるという特徴があります(約8時間)。このゆっくりと持続的に身体に吸収されていくという特徴から就寝前に摂取し、睡眠中にも栄養を吸収することが可能となっています。 - ソイプロテイン
原料は大豆です。以前はプロテインといえば、ほとんどがソイプロテインでした。特徴は吸収時間の長さで、カゼインほどではありませんが吸収まで5~6時間かかります。また、ホエイ、カゼインと違い、牛乳由来ではないため、乳製品アレルギーがある方でも安心して摂取ができます。
4,今回のまとめ
プロテイン=タンパク質は生きていくうえで欠かせない栄養素です。次回は美容とプロテインの関係、飲み方をご紹介します。