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2022.05.16
Column

【紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違いって?】エステサロンアイム質問集

目次

1,紫外線吸収剤とは

2,紫外線吸収剤のメリット・デメリット

3,紫外線散乱剤とは?

4,紫外線錯乱剤のメリット・デメリット

 

1、紫外線吸収剤とは?

紫外線吸収剤は、受け取った紫外線を熱エネルギーに変換して外に放出してくれるものです。つまり、日焼け止めを通して全く別のものに変える(化学反応させる)ことで、紫外線が肌に入るのを防ぐということです。

厚生省発行の文面で紫外線吸収剤とは、「紫外線を特異的に吸収する物であって、紫外線による有害な影響から皮膚又は毛髪を保護することを目的として化粧品に配合されるものをいう」とされています。「ケミカル」の日焼け止めとも呼ばれます。

成分としては、オキシベンゾン、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸オクチル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、オクチノキサート(メトキシケイヒ酸エチルヘキシル)、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタンがあります。

また、最近開発されたテレフタリリデンジカンフルスルホン酸は、波長の長いロングUVAにも対応可能な紫外線吸収剤です。

ほかにも、UVA・UVBの両波長を吸収する「オキシベンゾン-3」がありますが、女性ホルモンのような作用があるので、バリア機能が不十分な幼児への使用は避けるべき。さらに、この成分はオクチノキサートともにサンゴ礁に悪影響を与えることから、海外では使用を禁止する動きがあります。

2,紫外線吸収剤のメリット・デメリット

メリット①肌内部への紫外線の侵入を防ぐ
紫外線吸収剤は、一旦紫外線を吸収した後エネルギーとして放出するので、肌の内部に紫外線が浸透するのを防ぐというメリットがあります。紫外線吸収剤の多くは、肌の奥深くに到達し、シミを引き起こす原因となるUVAをブロックすることが得意です。また、波長の長いロングUVAへの効果が期待できる紫外線吸収剤もあります。

レジャーシーズンなど、心強い味方といえます。

メリット②防御力が高い
紫外線吸収剤は、UVBのような強い紫外線を防ぐ力が強いことも利点です。SPF50やPA++++などの高い紫外線防御指数を持つ日焼け止めの多くは、紫外線吸収剤です。紫外線に対する防御力が高いので、レジャーやスポーツなどさまざまなシーンに使えて便利です。

メリット③テクスチャーがいい
紫外線吸収剤はなめらかな使い心地で無色透明という特徴を持っています。白浮きする心配がないので、テクスチャーや見た目もよいことがメリットです。また、ムラなく塗り拡げることができるので、均一な分散が簡単にできるという利点もあります。

デメリット①肌への負担が大きい
防御力が高い反面、お肌への負担が大きいというデメリットがあります。

吸収剤を代表する成分はいずれも化学物質であり、体質に合わない場合、アレルギーによるかぶれ(接触皮膚炎)やかゆみなどの肌荒れを起こすことがあるので注意が必要です。特に、インナードライ肌や敏感肌の肌質・肌状態などで、バリア機能が低下している場合には注意が必要です。また、吸収した紫外線を熱エネルギーとして放出する際に、お肌に本来必要な水分まで奪ってしまい、乾燥肌や乾燥性敏感肌を助長する懸念があります。

デメリット②時間とともに効果が下がる
紫外線を吸収して放出するごとに紫外線吸収剤の効果は下がります。

また、分子構造が不安定なので光に当たると分解が進むという特徴があります。塗った直後は防御力が高いですが、時間の経過とともに紫外線で劣化してSPFやPAが下がるので気をつけましょう。効果を持続させるためには、こまめに塗り直すことが必要です。

紫外線吸収剤の仕組みと成分

3,紫外線散乱剤とは?

物理的に紫外線を反射(散乱)させる鏡のような役割をします。

酸化亜鉛と酸化チタンが主な成分で、どちらも白色の粉末です。ほかには、酸化鉄、酸化セリウムも紫外線散乱剤です。紫外線散乱剤は、無機系の素材でノンケミカルの日焼け止めと呼ばれます。一般的には、無機系の素材は紫外線を吸収する作用は強くありませんが、金属の励起(れいき)作用によって、紫外線吸収剤としての効果を発揮するケースもあります。

4,紫外線錯乱剤のメリット・デメリット

メリット①肌への負担が少ない

紫外線散乱剤は紫外線を反射させても熱や刺激が生まれにくく、お肌への負担が少ないことが大きなメリットです。「低刺激」を売りにしている日焼け止めは、ほぼ紫外線散乱剤といえます。

メリット②幅広い波長に対応
紫外線散乱剤は、UVB~UVAと幅広い波長の紫外線に対応できる優れものです。使い勝手がよく、日常生活で使う日焼け止めとして重宝します。

メリット③効果が長持ち
紫外線散乱剤は、紫外線吸収剤と違って化学変化を起こさないので、汗で落ちたりタオルで拭ったりしない限り塗り直す必要はありません。効果が長持ちする点は嬉しいポイントの一つです。また、ウォータープルーフの日焼け止めの多くは、紫外線吸収剤が配合されています。

デメリット①使用感が悪い
酸化亜鉛も酸化チタンも白色の粉末であるため、配合量を増やすと白浮きすることがあります。また、ベタつきがあるなど、使用感が悪いものが少なくありません。

デメリット②紫外線防御効果があまり高くない
使用感の問題で酸化亜鉛や酸化チタンの配合量を上げることは難しいこともあり、紫外線吸収剤と比べると紫外線防御効果が低くなることがデメリットの1つです。

デメリット③光触媒作用
比較的お肌への負担が少ない紫外線散乱剤ですが、成分である酸化チタンや酸化亜鉛の光触媒作用によってお肌に刺激を与えてしまう可能性があります。光触媒作用とは、紫外線が当たることで発生した活性酸素が菌や有機物を分解する化学変化のことです。

5,今回のまとめ

UVケアは必須アイテム。どちらの種類もメリットデメリットがあります。自分のお肌・目的・生活習慣に合わせたアイテムを選んで毎日使用をおすすめします。